対外投資の先行きや必要性

日本にとって好都合なことには、そのような対外投資を行なうにあたって、今はちょうどよい段階にきている。今まで欧米が行なってきた対外投資は帝国主義的な色彩が濃厚であった。自国本位であり、投資先の国の経済発展をあまり考慮しないような投資が多かった。しかしこれからはそのような対外投資は現段階の世界では絶対に成功しない。

被投資国の経済の発展と両立するような対外投資、わが企業の進出がその国の経済の発展に役立つような、そういう投資が要求されているのである。中南米で、アメリカの投資が総スカンをくっているのも、これまでのアメリカの投資が、自国本位、自分木位のものだったからであろう。その中南米でも、オーストラリアでも、カナダでも、アメリカの投資よりも、日本の投資を歓迎している。

というのは、アメリカの資本が上陸すると、アメリカの支配のもとに陥るという危険を感じるのだが、日本の場合は、その危険は少ないとみられているからだ。この対外投資は、国際収支の黒字が過大になるのを防ぐためにも必要である。